自転車でラーツーする装備について考える
Posted on Thu 05 December 2019 ( 2020-03-29 update ) in bike
火気厳禁
さて、ラーツーに行こうと決めたものの目的地が「火気厳禁」ということがある。こうなると全てはご破算になる。
横浜市内の公園は基本的に火気厳禁です。横浜市公園条例に定められています。バーベキュー場などが設置されていれば有料で利用できることが多いようです。それなら併設されている施設を利用してもう少し本格的なキャンプをした方がいいよね。うん、そうなります。なのでそうじゃないところを模索していく感じになります。
おとなりの川崎市の場合。川崎市都市公園条例施行規則と禁止行為の逐条解説をみると「キャンプや寝泊りをする行為」を禁止としているけれど、火気使用自体は禁止とは読めなかったりします。でも、よくある質問では「火気使用禁止」とバーベキュー以外も対象かのように読めなくもありません。こうなってくると目的地にあわせて調べる必要がありということです。気軽にとはいかないけれど調べて実行って過程を楽しむべきなのかな。
ちなみに「キャンプ」って言葉はテントをはって焚き火を起こしてってことではなく、「野外や屋外で生活」することなので湯を沸かすだけでもキャンプといえばキャンプ。だから川崎市の管理する公園は炊事に関わる火気厳禁って理解でしょう。
ほんと火気使用はかなりハードルが高い行為なのです。
さらにご近所の河川、鶴見川の火気使用については鶴見川の河川管理レポートから読み取ることができました。直火でなければバーベキューもOK。多摩川の河川管理レポートや相模川の河川管理レポートにも同様の記述がありました。
近隣の方に配慮すれば設置されているベンチなどを利用してお湯を沸かすのは問題なさそうです。国が管理する一級河川はおおむねこのルールが適用されているようです。
となると、やはり先達たるモーターサイクルのラーツーに倣うのが素直なやり方ということでしょうか。サイクリングからツーリング、ラーメンツーリングに進化はちょっとずつ。実際の経験値を増やしていかないとね。
ラーツーのテンプレ装備を買ってみたが
セミファットバイクでツーリングの検討をしていく過程であれこれと装備について考え始めた。
ラーメンツーリング、いわゆる「ラーツー」に必要なものは下記のものを準備。
- シングルバーナー
- クッカー
- カラトリー
シングルバーナーはSOTO(新富士バーナー)のレギュレーターストーブST-310を選びました。家庭でも一般的なカセットガスを使います。一応、足にはホームセンターで入手した耐熱チューブを巻いておきました。高度が高かったりとか環境がもう少し特殊ならキャンプ用のシングルバーナーに変えた方がいいかな。
クッカーはモンベルのアルパインクッカー。即席ラーメン主体なら角形のものやメスティンあたりを採用するといいのかな?とりあえず定番でやってみること大事なのでスタンダードなものを選ぶ。
カラトリーは割り箸で十分かな。スプーンとフォークよりお箸の方が断然食べやすいですからね。
そのほか、キャプテンスタッグのロールテーブルを持っていますが、「ラーツー」だけならかさばるだけなので出番がなしかな。
これをパッキングする。
いわゆる定番っぽいもので揃えてみたけれど、収まりが悪い。
レギュレーターストーブST-310は手持ちのクッカーの中には入らない。外側の大きい方には入るけれど……。これじゃダメだよね。やっぱりシングルバーナーはカセットボンベ(CB缶)じゃなくてアウトドア用(OD缶)の方がきっちり入るよね。
それともクッカーを角形にした方がいいのかな。
さらにサドルバッグにも入らない……。
トピークのサドルバッグSはもちろんLだって入らない。
大型のサドルバッグならな入るけれど、それでいっぱいって感じ。無駄が多すぎる。これじゃダメじゃないかな。自転車としてのバランスが非常に悪くなるしスマートじゃない。
これならTimbuk2のLサイズに入れた方がよっぽどいい……。
もうバイクパッキングじゃないじゃん!
ちゃんとサイズを考えてやり直しだ。火を使うにしてもスマートな道具があるんじゃないの?本当にミニマムなところから始めてみよう。
装備の組み合わせをもう一度考える
カセットボンベのほかにも火気の手段はいろいろある。はじめからヘビーデューティーなものである必要はないみたい。
トランギアのメスティン+エスビットのポケットストーブ+100均固形燃料で自動炊爨なんて記事もある。じゃあ早速と飛びつくのは簡単なんだけれど、まずはラーツーをしてみようと考えているので、もっと簡潔にお湯を沸かす手法に特化して、コンパクトなアイテムを模索する。
次に候補にするならアルコールストーブでしょう。アルコールストーブを自作してしまう人がいるくらいには簡易な手法だけど、初回はちゃんとしたものを購入しても良いかと思う。
アルコールストーブ、五徳、湯沸かしのカップが基本で、ウインドスクリーンも用意できるといいみたい。これらを用意してパッキング。道中で調達するカップラーメンとお水で道具は揃うはず。
ということで、捉え直したラーツー装備。いや、汎用的なのでキャンプ料理の装備といってもいいのかもしれないけれど。
- 角形クッカー+シングルバーナー(CB缶)
- 丸型クッカー+シングルバーナー(OD缶)
- 丸型クッカー+アルコールストーブ
- クッカー+固形燃料
こんな感じかな。
すでに持っているカセットボンベ式のシングルバーナーST-310と組み合わせるなら、モンベルのアルパインクッカースクエア13型あたりがいい。ちょうどST-310が収納できるサイズで角形の即席めんも入ってしまうみたい。念のため風防を用意しておけば万全。
購入済みの丸型クッカーであるアルパインクッカーディープを活用するならOD缶を採用したシングルバーナーに移行するのも考え方。これによりスタッキング効率もよくなりコンパクトに持ち歩けるはず。
アルパインクッカーディープ11は、本体が0.75L、ふたが0.43Lの容量なのでありがちなチタンクッカーの容量に近い。これひとつで十分かもしれない。アルパインクッカーディープ13は、本体が1.00L、ふたが0.61Lの容量なのでラーツーの時は留守番でよいと思う。なんで丸型のクッカー買っているのにOD缶のバーナーを買わなかったんだろう……。
ならば丸型クッカーの中に安価なアルコールストーブを用意してもいいのかな。これでもお湯を沸かしたりするには十分。クッカーと固形燃料の組み合わせも便利みたい。調理時間を計りやすいのでごはんを炊くなど使い勝手はいいみたい。
ラーツーを第一目標に据えていることだし、山クッカー角形やアルパインクッカースクエアのような角形のクッカーを調達するか、OD缶を用いるSOTOのウインドマスターあたりを導入すると長く使えるんだろうな。
ついでにアルコールストーブも安いもので試してみたい。コーヒーだけとかカップ麺のお湯沸かすだけならアルコールストーブとカップだけで間に合うだろう。
焦って買う必要はないので売り出し時期を見極めて入手しようっと。