奥多摩湖への道 東京都サイクリング
Posted on Thu 24 September 2020 ( 2020-09-24 update ) in bike
Stravaの距離稼ぎで奥多摩湖まで自走
奥多摩湖に行こうって話で、先輩チームが盛り上がっておりました。
なんでも距離が稼げる。新型コロナウイルスの影響でちっとも伸びない累積の走行距離数に上乗せするために奥多摩湖へのライドがいいらしい。比較的平坦で難所も少ない。だから奥多摩湖に行こうぜ。そんな話でした。
自分では、大観山や江戸川、利根川、荒川なんてあたりを検討していたものの、そういえば自走で奥多摩湖まで行ったことない。じゃあ、ここは話に乗っかってみるかということで参加を決めました。
折しも、GIANT TCR Advancedのドライブトレインを変更していたので試走にもってこいだものね。
自身の計画では、自宅から多摩川に出てサイクリングロードを遡上し、睦橋から檜原都民の森、風張峠と巡って奥多摩湖。奥多摩街道を通って多摩川から帰ってくる190kmくらいの行程を検討していました。
ただ、日にちが悪い。
いわゆるシルバーウイークの連休真っ只中。当然、渋滞が予想されますので、檜原村側からのアプローチは断念しました。
奥多摩湖まで一度走れば十分満足です。都民の森には近くまでクルマで移動してトライでいいだろう。機会があれば……ということでパス。素直に多摩川サイクリングロードを遡って奥多摩湖を目指すというシンプルなものに考えを改めました。
前日は降雨の予報なので、出発時間はゆっくりの6時30分出発。当初は自走で集合場所に行こうかと思っていましたが、帰りの時間を考えると自走が危険と判断してクルマで移動することにしました。
メンバーは3人。フィジカルの優秀な人たちなので殿でついていくことになるのでした。
奥多摩湖への道
今回は、二子橋の川崎側からスタート。そのまま多摩川右岸を是政橋まで登っていきます。以前は多摩水道橋で東京側に渡っていましたが、整備が進んだので右岸コースです。これで府中のガタガタルートを回避できます。
多摩川サイクリングロードはちょっとずつメンテが入っています。道路交通法上は歩道の扱いであるサイクリングロード。もう少し道幅が大きくなるといいと思います。より安全に走れますから。
これまで利用していた多摩川左岸の「府中多摩川かぜのみち」は、いくら死亡事故が起きたとはいえ、さらに事故が起きてもおかしくないような凸凹みちはいかがなものかと。それより、歩行者と自転車を分離するとかもうちょっと対策とお金のかけようもあるだろうにと……。とはいえ、歩行者ギリギリのところを減速もせずに走り抜けている自転車の人もひどいのは間違いない。
神奈川県川崎市側の多摩川右岸は「多摩川サイクリングコース」と「多摩川河口青少年サイクリングコース」の愛称を「かわさき多摩川ふれあいロード」となりました。その先の東京都稲城市の多摩サイクリングコースとあわせて、多摩川大橋から是政橋までの約24kmが舗装されています。
スタートの二子橋付近から是政橋までは約20km。1時間弱で到着。
是政橋から先の右岸は、自然保護地域があったり未舗装路があったりなので、左岸を走ることになります。
是政橋を渡っての左岸ルートは福生南公園付近までサイクリングロードをひた走ります。土手上、土手下、グランド脇などちょいちょい変化はありますが、多摩川を左に眺めながら走り続けます。たぶんこのあたりが一番の退屈ルート。行きはまだいいんです。行きはね。
スタートから40kmほどで福生南公園に到着します。2019年の台風被害で通過できないため、手前から迂回路に入ります。石川酒造横を通るのがポピュラーだとは思いますが、気がむくままに走ります。
睦橋そばまできたら南田園付近のコンビニエンスストアで小休止。さらに少し走ったら奥多摩街道に抜けます。通りのそばを流れるのは玉川上水です。スタートから45kmほどで羽村の取水堰に到着。迎えてくれるのは多摩川兄弟です。
さすがに目新しくない……。
羽村まででざっと半分の距離を走ってきました。ここから先はサイクリングロードから離れて、奥多摩街道を通って奥多摩湖を目指します。
その奥多摩街道、東青梅や青梅がちょっと雰囲気がいい。青梅あたりの商店街はレトロ看板でおなじみなので眺めながら走れます。さらに進み、青梅を過ぎたあたりからへそまんじゅうのお店が。時間によっては出来立てにありつけます。そして気づくのです。
奥多摩街道を走っていたのに青梅街道を走っていた。
奥多摩湖行くのに奥多摩街道ではなく、青梅街道だったとは……。
引き続き、多摩川沿いの青梅街道を遡って行きます。青梅街道といえば新宿から山梨方面に抜ける道。昔も今も幹線道路ですね。沢井を過ぎ青梅線の古里駅付近までひたすら走ります。ちょうど青梅街道と吉野街道が合流する地点にセブン-イレブン奥多摩古里店があります。スタートから65kmを少し過ぎたくらい。ここまでで4時間ほど経過。
そして、祝日らしい激混み。バイクやクルマ、自転車がわんさかいます。敷地内のはじのほうで補給を済ませます。ここからの混雑具合が少し心配。
青梅街道をさらに進みます。トンネルの傍に看板があります。白丸ダムだそうです。見に行かなくちゃということでひとり寄り道。なかなかの絶景ですね。先輩たちは登りに夢中で通過している模様。もっと景色を楽しめばいいのに……。
スタートから75kmほど。奥多摩駅に到着。鉄道はここまでです。もう少し。
そして奥多摩駅を出発すると斜度がアップ。ここから5km弱の区間はヒルクイムっぽい斜度になります。鉄道が登ってこれないくらいの斜度になったということですものね。
また、トンネルも山盛りになってきます。多くのトンネルは横に旧道が残っているので迂回できなくもないですが、遠回りになるのでライトましましで走行していきます。
スタートから80kmほど。小河内ダムの横を通過して奥多摩湖に到着です。
観光にきている人がたくさんですが、スペースがあるのでよかった。でも、これといってランドマークっぽいものはないので「みずうみだー」って感じで眺めたらもう少し先に進みます。
このあたり、温泉がちらほら見られます。熱海温泉もありますね。奥多摩湖に沈んでしまった熱海温泉から源泉を引いて、ロードサイドにまだある模様です。そのほかにも温泉が。チャンスがあったら寄ってみてもいいのかも。
今回は麦山浮橋を折り返し地点にしました。通称ドラム缶橋だけど今はドラム缶ではなくて樹脂製の浮きになっているようです。手前の峰谷橋でも記念撮影して帰路につきます。
スタートから6時間ほど、85km付近で折り返し!
奥多摩からの帰還
帰りの多摩川ほど退屈な道はない
先輩は言います。
まだつかない。まだ遠い。ずっとそんなこと考えてる。
先輩の言う通りだと思います。行きは久しぶりの景色だったりするのでワクワクドキドキなんですが、帰りはありふれた景色と感じてしまう。不思議なものですね。
帰りは気合いで安全に帰るに意識を全振りしていきます。
トンネル区間を含む奥多摩湖からの青梅街道をダウンヒルしていきます。それほど斜度があるわけではないので、ライトオンして走れば問題は起こりにくい道です。あちこち山の水がトンネル内を濡らしているので、その水と路面にういた泥水を注意深く避けながら走ります。
あの泥水は、登りで感触を確認していますが、おかしなブレーキングとかちょっとしたミスの時に踏んでしまうと落車の元になりそうという気がします。スピード控え目にして、やたらと路側帯そばを走ろうと思わないのが大事な気がします。
往路でも利用した古里駅そばのセブン-イレブンまで一気に進みます。帰りはあっという間ですね。コンビニにて昼食の算段をしますが、お目当にしていた澤乃井のお店は混んでそう。おそばが美味しいというわけではなく雰囲気のいいお店なので、今日みたいな日はパス。
途中の音威子府そばのお店に行くことにしました。
ぎん鈴旅館という旅館がありまして、なぜかここで北海道の音威子府そば、独特の黒いおそばがいただけます。
おそばを食べると根が生えまして、動きたくなくなる。帰るのめんどくさい。ロードサービス呼んで!となるのでした。
残りは気合いです。出発したらひたすら脚を動かします。
往路と同じ青梅街道ではなく、途中から吉野街道に入りました。多少混雑がましな気もしますがどうだろう。同じ道じゃないってことのほうが価値があるのかもしれません。
多摩川を挟んで青梅街道とは反対側を走るのが吉野街道です。青梅を過ぎた小作のあたりで再び奥多摩街道に合流します。ここまででスタートから120kmを超えます。時間にして9時間ほど経過しました。
往路でも立ち寄ったコンビニで軽く補給をしたら福生南公園の迂回。往路と違って、石川酒造に立ち寄りました。
石川酒造は「多満自慢」という日本酒と地ビールを提供しています。オープンテラスなレストランやお酒の販売もやってます。酒蔵見学もできますが、新型コロナウイルスの影響で一部サービスは停止中。お酒の好きな人テーマパークを謳っていますので立ち寄ってみるといいでしょう。
ここからは日没も近いので一気に。
しかし、人が多い。安全第一に進んでいたら陽がくれてしまいました。そして登場する忍者ランナーに忍者ライダー。歩行者はまだしも自転車で無灯火の人は怖い。しかもイヤホン装備だったり。一気に無法地帯と化す多摩川サイクリングロード。集中して二子橋を目指します。
スタートから12時間弱。165kmほどでゴール。
奥多摩湖まで往復完了です。
いやぁ、なかなか走りごたえがありました。奥多摩湖から先の風張峠や都民の森に行かなくてよかった!とてもじゃないけれど時間が足りませんね。
やっぱりロングライド楽しいので、さらにルートを開拓していきましょう。