山田覚書

1/100 リアルタイプ旧ザク 旧キット

Posted on Sun 02 August 2015 ( 2018-08-02 update ) in plasticmodel

大阪・姫路に美味しいものを食べに行ったついでに、日本橋の模型店で見つけてきました。懐かしのリアルタイプ旧ザク。リアルタイプではない1/100旧ザクは作ったことがありますが、なんか懐かしい。

まずは仮組してみます

旧キットの勇姿

思いの外、旧ザクしてますよね。近頃のガンプラは時代にあわせて姿も変わってしまって、昔々のアニメが印象にあるものとしては、なーんか違うんですよね。

だから、あれこれと改修をしてみたくなるんですが、MGあたりだとぎっちり詰まったフレームが邪魔。フレームといってもロボットらしいものではなくて、ただの外装固定用のフレームなんで説得力があるわけじゃありません。本当に枷でしかないんですよね。

その点、旧キットと呼ばれる古いキットは余計な内部構造もないので思う存分楽しめそうです。いじり倒せそう。おまけにプロポーションも悪くないし。

今回は、いわゆる大河原ザクの姿にしてみたいと考えています。設定画にある細めのザクですね。アニメで描かれているのは安彦氏による太めのザク。どちらも味がありますが、今回は大河原仕様を目標に。

腕部と脚部の加工

リアルタイプ旧ザク、脚の加工経過

脚部で気になるのは太もも。太いのか細いのかちょっとわかりにくいんですが、丸い曲線を描き出してみたいと思いまして、1mmプラ板で幅増ししてガイドを作りつつ、エポキシパテを盛りました。

足首は、甲のパーツをホビーノコで切り出して独立パーツとします。子供の頃と違って道具があると便利ですね。内部にプラ棒で接続用のアルミ線受けを作成していきます。

リアルタイプ旧ザク、腕の加工経過

腕部は、肩の形が気になりました。割と方形だと認識してましたが、キットですと縦長の直方体。途中でカットして少し詰めてみます。肩を切り刻んで縦横2mmほど小さくし、上腕上部を2mm短くして下部を4mm延長。

前腕は内側の膨らみ部分を削り落としてパテで再造形を開始。前腕はフラットな感じにしたいので削り出しをどうやるか。デザインナイフでいっかー。

加工がある程度進んだので確認

バランスチェック

スカート加工をぼちぼち。ざっとバランスを確認。ふんどし組み込みもいけそうかな。細いザクだけど適度にマッチョなのが狙いどころかなあ。

胸のエッジを落としつつ、頭部の加工もはじめる。後ろ半分の幅詰めして、タコぐちを少し伸ばしてみようか。頸がないとわかりにくいなあ。

仕上げに向けて整形

鉄ヤスリや180番、240番、320番といった粗めの耐水ペーパーでガシガシと削り形を整えていきます。前腕と太腿、スカートまわりは結構大変でした。整形を終えたら400番、600番あたりで表面の傷を取り除いていきます。

そして、サーフェイサーで確認。なんとなくでオキサイトレッド使ってみましたが、オーソドックスにグレーの方が良かったかも。まあ、どうせ削るしいいか。腕、腰、太腿はまだボコボコですね。

サーフェイサーでチェック

握り手の作成

放置していた握り手の作成を進めます。旧キットらしく丸穴のあいた付属のものでもよかったのですが、平手から握り手を起こしてみることにします。単純におゆまるで複製してみたかったからというのもありますが。

おゆまるで複製

近所のSeriaで購入しておいたおゆまる2袋を使って作業です。エポパテとポリパテでやってみました。

おゆまるは沸騰させたお湯を洗面器に注いで温めます。ふにゃふにゃしてきたらお箸でとりあげて、平手にむにゅう。分割線はなんとなく程度でやります。片側が埋まったら流水で冷やし固めます。キッチンで作業したので手近にあったオリーブオイルをちょいちょいっと塗りまして、もう片側におゆまるをつけて型の作成を完了。

複製に際しては、離型剤として、これまた洗面所にあったVaselineを使いました。肌色はエポパテでセメダイン木部用。軽くて硬化後の切削がやりやすいのが特徴。硬化時間が10分程度なので手早く作業。パテをそれぞれの側にすみずみまでいきわたるように押し付けまして多めにに充填。行き渡ったらおゆまる型をあわせます。隙間からびゅるびゅるって出るぐらいまで密着させてます。

黄色はタミヤのポリパテ。グイグイっと押し込まなかったので型に充填し足りなかった。しょうがないのでエポパテで不足分を補ってみました。

さらに硬化を待って握りこぶしへの工作。もうちょいきれいにやればよかったかな。まあ、バラバラにして組み直しますのでこんなもので。

コツコツ表面処理

基本塗装を開始

ヤスっては眺めヤスっては眺めと各パーツの表面処理が続きます。上腕はプラ板との境目が復活しやすくてバランスが大変。

太ももはなかなか丸くならず、ちょっとしたことで打痕がついてしまったり。腰回りは埋めても埋めても発見されるボコ穴。そして前腕はズジ彫りをするたびにモロモロっと剥離してその度に瞬間接着剤で固めなおして再整形。かなりの消耗戦となりました。

リアルタイプ旧ザクをつくりはじめてからひと月ほど経ちましたのでズルズル加工せずに次の工程に進めてしまいます。

今回のやりたいことは造形よりも塗装でアルコールマーカー風味を意識しつつの塗装なので、ここからが本番だったりしますので。

基本塗装したので組み上げ

基本塗装完了

ガイアカラーで塗装しています。本体色は、オキサイトレッドのサーフェイサーを吹いた後に、黄色系はドゥンケルゲルプ2、青色系はウルトラブルーやコバルドブルーなどの混ぜ合わせ、黒色系はフラットブラック。

このあとさらに上から塗っていくので少し鮮やかになるようにしています。リアルタイプの色合いって結構落ち着いていていいですよね。旧ザクなんかはほんとに良い感じ。

やっぱり太ももは太すぎました。ちょっとバランス取るのが大変。褌がなければ問題ないんですけどね。二次元マジックは立体にしてみるとよくわかりますね。

デカール貼り付け

しっかりと塗料を乾燥させたらデカールを貼り付けます。いやぁ、デカールの貼り付けなんて何十年ぶりなんだろう。すっかりコツとか忘れています。

貼ってみたものの、ちょっとこのデカールは硬いのかな。馴染みが今ひとつな気がします。こんなことならマークソフターでも用意しておけばよかった。でも、そのままトップコートに進んでしまいます。

さらにエナメル塗料でスミ入れとウォッシングを実施。約ひと月ほどかけて旧キットの1/100リアルタイプ旧ザクが完成しました。

出来上がりを撮影

近くの100均で黒画用紙を買ってきまして背景に使用しました。今までのコピー用紙よりは様になっている気がします。白背景も試してみたんですが、リアルタイプ旧ザクには黒背景の方が馴染みが良いみたい。思ったよりも明るめの色でできてるってことなんだろうな。

模型製作を再開させてからはじめてですね。パテ盛ったりして造形をいじってみたのは。反省すべき点が盛りだくさんですが旧キットをたくさん仕入れたのでいろいろ試してみよう。

リアルタイプ旧ザク正面姿

リアルタイプ旧ザク後面姿