ウルトラマンを題材にSNSカバー画像を描いてみた
Posted on Fri 02 May 2014 ( 2018-08-02 update ) in illustration
ウルトラマン変身バンク
TwitterやGoogle+のプロフィールカバー画像が大型化してきて手持ちのものでは、ちょっと物足りなくなってきた。折角なので新規にイラストを起こしてみることにします。
描いてみて楽しいもの。折角みてくれた人にびろろーんとアピールできるものって何だろうと思ったら、ウルトラマンの変身バンクじゃないかと思い至り描き始める。ウルトラマンの変身バンクはものすごいパースのついた人形を撮影して実現しているので立体感は問題なし。でも、静止画にした場合に粗が目立っちゃう気がしてならない。とりあえず進めてみよう。
初代のウルトラマンは続くシリーズのそれと比べて、パースのつき方や人形っぽさ、さらにはライティングが特徴的。手元の映像を参考にしつつ、おおまかな形を出してみます。ぼやーっとしてますがおおまかに仕上げていければOK。全体像の把握が大事。
色を付けるとこんな感じになる。うーん、人形感があるとちょっと微妙な気がしてきました。
テレビで視ていたそのままを絵にするにはつらいですね。動きがあってなんぼという感じ。ウルトラマンは大きくわけでA・B・Cの3タイプのスーツが存在しますが、方針を変更して今回はBタイプスーツを再現してみることにします。
まず、パースのついた人形ではなく、Bタイプの顔を持ったスーツ寄りにまとめることにしました。また、オリジナルは12時方向と5時方向に光源がありますが、5時方向をなくして陰影を単純化してみることにしました。
色をのせてみた
彩色をしてみます。全体の陰影が足りていないようでのっぺりとしています。色味は合っていると思いますが、これでは力強さがだいぶ足りない。立体感がまるでない。ダメですね。
ソーシャルネットワークのプロフィールに大きなカバー画像が採用されてきているので制作開始。モノトーンでうまいこと表現するのが難しいなあと思いつつも、辛抱強く仕上げていくことにします。かっこいいウルトラマンを描くぞ!
つづきです。メリハリをつけていくことにしましょう。
ふたたびモノトーンの世界で光と影との格闘。全体的に明るく描きすぎているので、少し極端なくらいに影をつけていきます。光源は12時方向のみです。メリハリつけていくことで立体感をアップさせます。
仕上げ
だいぶ良い感じになりました。ウルトラマンの肌のシルバーと朱色のラインは明度としてはそんなに差がありません。でも、赤背景にする予定なのでそのままに作成してしまうと浮き上がってしまうので暗めにしています。
全体のバランスを確認していきます。うん、これなら大丈夫でしょう。カラータイマー描いていなかったので追加して完成です。ちょっと回転させてオリジナルのように頚をかしげておくかな。
平成ウルトラマンなどCGが使われるようになってからは、人形での変身バンクはなくなってしまいましたが、独特の躍動感を出そうといまでも工夫が続けられていますよね。
ちなみに、初代ウルトラマンはハヤタがベータカプセルを点灯して、巨大化する時の様子を変身バンクとしています。ウルトラセブンも変身する様子ですよね。ところが、巨大化が飛び出してくるように見えたためか、帰ってきたウルトラマン以降は飛び出してくるような描写に変わっています。定番化したこの変身の様子も見比べてみると意外な発見があるものですね。