三浦半島一周、いわゆる三浦イチ 神奈川県サイクリング
Posted on Tue 08 October 2019 ( 2020-09-17 update ) in bike
三浦半島を1周をしたい
ロードバイクに乗るようになったなら、一度は走ってみたいと思う三浦半島一周。いわゆる「三浦イチ」。「みうらいち」なのか「ミウライチ」なのか表記はいろいろだと思うけれど、三浦イチ。機は熟したとばかりに実行した。
2年前に横浜から横須賀まで走った。それほど早い時間に出発したわけではなくて、なんとなく走って横須賀まできたという感じ。横須賀でカレーを食べよう!という単純な動機だった。
このときは海沿いの国道357号を利用。いわゆる首都高速湾岸線下の道路。休日のクルマの通りは少ないと聞いていたけれど、平日はそこそこの交通量。ロードバイクに乗り慣れていないサイクリストにはちょっと怖い。信号で止まることが多くても国道16号の方が良いように感じた。
八景島をすぎたあたりから国道16号に移行する。現れるのは多数のトンネル。薄暗いトンネルの中を走るのはこれまたロードバイクに慣れない人間にはちょっと怖い。ついつい歩道に逃げたくなる。当然、歩道を徐行することになるので走行スピードはゆっくりとなり、時間がかかることになる。
横須賀行きからほどなくして江ノ島へ。
サイクリングルートを考えるときに江ノ島は経由したくなるランドマークだと思う。この時は鎌倉、江ノ島、境川のルートにトライしてみた。
横浜から鎌倉へのアプローチはいろいろあるけれど、鎌倉街道のような歴史のある道はやはり走りやすい。道幅は狭かったりするけれど高低差という点で難易度が低くなると思う。日野を経由するルートはそういう意味ではおすすめできる。
鎌倉から江ノ島にかけての海岸線は渋滞だった。距離はそれほどないんだけれど渋滞を横目に走る時点で爽快感がない。シーズンが悪いのかな。
復路の境川はスピードの出るルートではないけれど、信号が少ないのでストップ&ゴーを減らすことができる。つまり体力が温存できるので内陸から海岸へのアプローチとしてとても便利に感じた。
横須賀から三崎港まで
2019年に入って、いよいよ三浦半島一周をしたくなったので、途中までの輪行を検討し始めた。金沢八景や横須賀、浦賀あたりまで輪行してから藤沢あたりまで走るってのが定番な気がする。アニメ化されたろんぐらいだぁす!でも浦賀スタートだったかな?
輪行の手間を考えるとクルマでトランポだろうと考え、スタートとゴールを現地の駐車場に設定してルートを検討する。
どうやら駐車料金がお手頃な横須賀のうみかぜ公園を発見。駐車料金に上限設定があって午前7時から午後10時までなら610円。場所も悪くない。
当日は海岸沿いをルートを話していた先輩と二人で走ることになった。
朝7時くらいに横浜を出発。横須賀のうみかぜ公園は8時近くにスタート。
快晴で風もなくサイクリング日和。キョロキョロと景色を眺めながら走ったらあっという間に観音崎到着。ついつい写真スポットがあれば撮影ばかりになってしまう。それくらい開放感のある眺望。
三崎まで海岸沿いのルートを予定していたけれど、多少行き当たりばったりに進む。先輩はヒルクライム熱が高まっており、何かと言うと坂の方、つまり内陸に向かって走りたがるので完全な海沿いルートとはいかなかった。
浦賀、久里浜、野比、三浦海岸と走っていく。信号は少なからずあるけれど左側に海を眺めながら平地を進むので心の疲労感はそれほどない。スピード維持もこころなしか容易に感じてしまう。
三崎には10時すぎに到着。横須賀からざっと2時間30分。
そして、楽しみにしていた海鮮を扱うお店の多くは開店前だった。選択肢は限られるので、港近くの店舗で食事。悪くない。
食べたら横須賀に戻る。
当初の予定では逗子あたりから横須賀に戻るつもりをしていたけれど、先輩の午後の予定がつかなかった。
帰りは、海岸線を選ばずに最短ルートを模索。というよりは坂を探してたといった方が適切かも。
でも、三浦半島の端っこの方のルートは概ね把握できた。
三浦イチ
横須賀と三崎の間を走ってからひと月くらい。いよいよ三浦半島一周の実行をすることにする。距離はそれほどでもないので気負う必要は全くないけれど、自転車で走る土地勘ってのがないとやっぱり走りにくいものなので油断をしない。
朝6時に自宅を出発。
鶴見川土手から新横浜のビジネス街に抜けて、岸根から横浜上麻生道路で海岸に向けて移動。六角橋交差点をすぎたら、いつも通り東白楽駅手前の白楽公園入り口交差点から平川町・神奈川区役所方向のルートを進む。二ツ谷を越えて、首都高速横羽線の下、国道15号。ここからが本番。
そのまま横浜中央市場方面に抜けてみなとみらい地区を海よりのルートで通過することにする。臨港パークや赤レンガ倉庫、大桟橋、山下公園と左手に見ながら横浜中心部を通過。
続いて現れるのは本牧地区。通勤時間に差し掛かろうかという時間帯なので安全運転。首都高湾岸線の下を走る湾岸道路、国道357号線を走ります。
午前7時台の357号線は恐怖を感じるほどの交通量ではなかったのでまずまず利用しやすい。クルマと速度差がつく場所では広い歩道を走った方がいいでしょう。歩道も当然信号少なめですし、段差も少なめ。根岸湾をぐるっとまわって鳥浜まで快適に走れました。
鳥浜から八景島は完全な直線道路。357号からさらに海岸側の道に行ってしまえばクルマの心配はほぼないでしょう。
八景島から357号線を離れます。海の公園をぐるっと巡り、野島方向に進みます。日産の追浜工場横を抜けて田浦の方へ移動。海側は海上自衛隊の艦隊司令部など港湾施設があります。部分的に国道16号線を利用しつつも田浦からも海沿いのルートを挟み、なるべくトンネルは回避。慣れてしまえば距離はそれほどないしトンネルでもいいのかな。
横須賀駅まできたら線路を渡って、ヴェルニー公園に到着。観艦式のためか、停泊している護衛艦が少なめ。ちょっとがっかり。
トイレ休憩を済ませたら次の目標は観音崎。
うみかぜ公園を通り過ぎながら、馬堀海岸や走水。馬堀海岸はちょっと風がある。逆風というわけではなく横風くらいなので、それほどネガティブでもない。走水のアップダウンも一度経験済みだからさほど苦労もなし。観音崎まではすぐに着く。
観音崎で写真撮影はなしと思ったのでそのまま進行。前回は右折した交差点を直進して観音崎隧道を通過。上には観音崎砲台のあとがあるけれどこれも通過。ちょっとみたいな。
多々良浜の先には駆逐艦「村雨」の碑があるそうな。これも見たかった。
観音崎から城ヶ島はいよいよ海岸線をひた走る感じ。たぶん三浦半島一周のうち、一番走っている感があると思う。
観音崎と浦賀の間には鴨居という地区があり海よりの団地の中を通過。わざわざ通る必要はないけれど思いの外のどかな雰囲気がある。
浦賀の渡しは利用せずにそのまま走る。ぐるっと浦賀を回り込んだら、次は久里浜。久里浜からは房総半島にいけるフェリーがある。今回はスルー。
久里浜にはベリー記念碑があります。黒船といえば浦賀ですが、上陸は久里浜なんですよね。あのペリー上陸の絵に描かれているのは久里浜。
浦賀と久里浜を通過すると金田湾の通過です。
野比から国道134号線に入り、海沿いを走ります。平坦で見通しの良い海岸線が非常に気持ちいい。三浦半島を走る上で一番気持ちいい区間だと思います。気づけばケイデンスも上がってます。三浦海岸までくると気持ちの良いビーチ区間がおしまいです。
県道215号線に乗り換えて、剱崎方向を目指します。左は海、右は山な地形はいつの間にかのぼり坂。いわゆる亜美ちゃん坂が登場します。
ここにきてメカトラ発生。変速の調子が悪くなってきました。ワイヤーが伸びてきていてカセットスプロケットの上をはしるチェーンが落ち着かない。坂の途中で仮調整を繰り返します。
だましだましで進んでいくと宮川公園に到着。そういえば風力発電なくなってしまったんだよな。サイクルスタンドがあるのでバイクを引っ掛けて、ちょっとまじめに変速調整。許容できるところまでなおしました。
宮川公園を出発すると目と鼻の先に城ヶ島。城ヶ島大橋は自転車の通行料無料。せっかくなので、城ヶ島にあるしぶき亭で食事をします。12時には早いですがすいているうちに食事がいいでしょう。
選んだメニューはまぐろ天丼。お刺身もいいんですけど美味しくないと嫌なので天丼を選択。自転車で来店の場合はゲソ揚げをサービスしてもらえます。おいしかった。
城ヶ島から三浦半島西側
ここまでは自転車で走ったことのあるルートを基本にしています。城ヶ島から鎌倉まではロードバイクでは走ったことがない。クルマで走った記憶をベースに進みます。クルマだとスピード域が違うので細部は覚えていなかったりするんですよね。
城ヶ島大橋を再び渡ったら、県道26号に沿って進みます。三浦市まではゆるくのぼります。ハードではないけれど地味にのぼる。そして海は見えない。このあたりがちょっとつまらないかも。油壺や小網代の方に抜けたら良かったのかな。
初声や長井のあたりは海から離れているだけあってちょっとつまらない。ソレイユの丘は遊べるみたいなんですが三浦半島一周にはそぐわないので通過。
小和田湾を囲んで陸上自衛隊の高等工科学校を抜けるとふたたび海岸線に戻っていきます。ひとまず佐島に行ってみようと国道134号から外れてみました。景色は非常にのどかでいいんですが完全な寄り道かも。でも、漁村って感じですごくいいですよ。
ふたたび戻って国道134号。秋谷のあたりは晴れると富士山がよく見えるスポットですが、この日は薄曇り。走りやすいんですが絶景はお預けでした。
秋谷からは葉山が当面の目標になってきます。遠くの方に島が見えるな。あれって江ノ島?って思いながら走っていると見えてくるのが葉山御用邸。このあたりからはそろそろこんな場所だったかな?と考えているうち見えてくる。そんな繰り返しです。
国道134号は葉山御用邸の前を右折ですが、そのまま直進して県道207号を走ります。森戸海岸線です。国道134号との再合流は逗子の渚橋。ここを左折すれば134号。
逗子を過ぎると鎌倉から江ノ島にかけては聞いたことのある地名が並んでいます。
材木座、由比ガ浜、稲村ヶ崎、七里ヶ浜、腰越。江ノ電の駅に人だかりがあるのは鎌倉高校前駅。ラノベやコミックのタイトル、映画の名前が浮かんできます。
前回走った時よりは交通量は少なめで走りやすい。確かに海のシーズンじゃないものね。これくらいだとありがたい。
見所はあるけれど足を止めずにクランクをまわします。目指すは江ノ島。そう途中見えてたのはやっぱり江ノ島。以外と近いんだなって再確認。
江ノ島はひところから人気観光地化していて、この日も混雑。島には渡ってみたけれどノンストップで戻ってきてしまいました。そのまま藤沢駅方面を目指します。
藤沢駅には片瀬東浜の交差点から国道467号で進みます。ほぼ一本道なので迷うほどのことはなし。藤沢駅をすぎて少しのところにある藤沢橋から鏡川のサイクリングロードに入ります。
境川は江ノ島よりでは片瀬川。どこまでが片瀬川でどこからが境川かはよくわからず。海に向かって右側の境川は右岸を走ります。これまた一本道になるので歩行者に気をつけつつゆったり走ります。途中の鷺舞橋が休憩スポットです。
それほど特筆すべきことはない境川を遡上して、いちょう団地の先にある境橋から環状4号に移ります。環状4号は割と走りやすくて、県央地域へのアクセスでもよく使っています。ぐるっと回り込んで十日市場まで。
十日市場からは恩田川、鶴見川と走ればスタート地点である新横浜まで戻ってこれます。
さすがに境川にはいったあたりからは疲労感が否めず。いや疲労というよりもお尻痛いって感じかもしれない。もう少しロングライドに適したサドルに交換した方がいいかなあ。100km超えたあたりからはさすがに痛くなりがち。
三浦半島一周アレンジ
三浦イチといってもいろいろなルートがある。横須賀から三崎あたりが一番たのしいルートでしょう。それ以外はおまけみたいなものかも。葉山から江ノ島はそのまま進んで小田原や熱海まで走った方が良いのかも。
三浦半島一周はたまにやればいいかなあ。神奈川県の海沿い制覇とか面白そうだから今度検討してみよう。