富士山ロングライドあらため山中湖サイクリング 山梨県サイクリング
Posted on Mon 09 September 2019 ( 2020-09-17 update ) in bike
2019年、富士山ロングライドは中止になりました。
それだけでは参考にもならないので、中止にいたるまでの経緯を記録しておきます。
富士山ロングライド中止
富士山ロングライドは、ツール・ド・ニッポンの一連のイベント群のひとつとなっています。温泉ライダー、富士山1周サイクリングや戦国ヒルクライム、かすみがうらエンデューロ、富士山ヒルクライム、日産スタジアム・サイクルパークなんてのもこのイベントのグループのひとつ。
主催しているのは一般社団法人ルーツ・スポーツ・ジャパン。平成24年設立ですので、比較的あたらしい団体ですね。
中止に至るまでの時系列は次の通り。
- 8/26 イベント参加ハガキの発送
- 9/6 19:10 台風15号接近に伴う開催可否判断の通知
- 9/7 8:25 イベント中止
- 9/12 中止の対応についてフォロー
中止に際して、次のようなコメントが出ています。
■中止決定に至る判断の経緯について
事務局では、コースを短縮しての開催可能性について協議を続けておりました。
しかしながら、最終的に次の理由からイベント全体の中止を決定しました。
コース短縮をする場合は、130kmコースでの開催を取りやめ60kmコースへ変更すること、またゴール制限時間は全てのコース共に「14時」とすることを想定し、協議および準備を続けておりました。
しかしながら、仮に制限時間を「14時」とした場合でも、特に元々60kmへお申し込みの皆さまについては走行距離が変わらず制限時間を3時間短縮することになり、全ての皆さまが時間内にゴールすることが難しいことが想定されました。
元々60kmにお申し込みの方については30kmコースへ変更することも検討しましたが、その変更をした場合、30kmコースを走行する皆さま全体の走行密度が、当初警察から許可を得ているものよりも著しく上がってしまうことから、この変更は難しいと判断しました。
これらの理由から、コースを短縮したとしても全ての皆さまが14時までに安全にゴールする体制をとることは難しく、台風の状況および、参加者・ボランティア・スタッフ全員のゴール後の帰路までを考慮すると、最後まで安全に運営することが難しいと総合的に判断をいたしました。
今回の状況は「想定されるサイクリング走行時間内」は晴天となる可能性もあることから、判断が難しく熟慮を重ねましたが、走行時間内だけではなく、ゴールの後の帰路までを含めた安全確保を最優先させていただきましたことを、ご了承いただけましたら幸いです。
また参加案内書では、8日(日)朝4時に、開催可否についての最終判断をすると記載しておりましたが、遠方からご参加の方も多く早めの判断が望まれていたこともあり、今後台風の状況が著しく好転する可能性が低いと判断し、前日受付開始前に中止を決定させていただきました。
9月8日の同日に開催予定だった伊豆大島の御神火ライドについては5日の時点で開催可否について告知、6日の13:40には中止が決定していました。かたや船を利用するなど早めの判断が求められるとはいえ、ちょっと後手にまわった感が否めません。
距離短縮で検討してもらえたのはありがたいけれど、事前の想定の甘さが出てしまったのかなと感じます。イベント企画団体と旅行業者が催行条件を詰める手法との違いなのかな。こうした経験をいかしてもらえるといいですね。
台風にまけず山中湖
さて、イベントとしての富士山ロングライドは中止になりましたが、当日の午前は晴天になるであろうことが予想されていたことと宿泊施設をおさえていたので、台風の接近にもかかわらず山中湖に行ってきました。
本来の受け付け日である土曜日はきっちり仕事をしていたので、仕事を終えてから山中湖に向かいました。
川崎集合だったので、自転車をクルマに積み込み移動。同行者のクルマに荷物を載せ替えて出発。まずは246で移動開始しましたが、夕方から夜にかけてはなかなかの混雑ですね。ひとまず座間の北京料理双龍に向かって晩ごはんを食べてしまうことにしました。
閉店時間直前に滑り込み到着。久しぶりの麻婆丼を食べました。やっぱり美味しいなあ。
手早く食事を済ませたら、高速道路で御殿場へ。当初は中央道経由を考えましたが、同行者が東名ルートを希望するので、圏央道から東名に抜けるルートを選択しました。ナビに従って向かうは山中湖にあるエクシブ山中湖。御殿場で東名高速をおりたら富士スピードウェイに向かっています。指示通りに進行していき、無事サーキットの横を抜けたら峠道がスタート。県道147号線です。
途中にある三国峠という標識をみて、ヒルクライムにいいねーとか言ってましたが、なかなかの霧模様。もう少し平坦路を選べばよかったかも。日中の交通量がわかりませんが登りやすそうに感じました。
山中湖畔に到着したら、セブン-イレブンでアルコールを補給。先行したメンバーと合流したのち、ラウンジで軽くお酒を煽ってから就寝しました。
ニセ富士山ロングライド
8日朝は予想通り晴天。しかし午後から降雨の予報。この天気なら開催できるじゃん!と苦情の一つでも言いたくなるような晴れっぷりです。イベントは中止になったけれどバッチリとサイクリングを楽しむことにします。
前日夜にコース検討をしてみたんですが、参加メンバーはヒルクライムやりたい!という意見が多数となったので、富士ヒルのコースそばにある滝沢林道を目的地のひとつに選びました。
ホテルで朝食をとったら身支度スタート。あれこれやっていたら9時近くになってました。のんびりスタートです。
まずは、エクシブを出発して山中湖にアプローチ。
お天気は快晴。気持ちいい。
湖畔にはちょっとした花壇が設けられています。
いいなあ。テンションが上がってきます。
花壇の前にはサイクリングロード。スナップを数枚撮り終えたら、時計と逆回りに河口湖方向に向かって走ります。
口から出る言葉は「気持ちいい!」のみ。爽快です。
山中湖は1時間30分もあれば一周できると言われていますが、ロードバイクだと1時間もかからないでしょう。青い空と碧い湖、蒼い富士。この爽快感があるからこそ自転車に乗りたくなる。まさにそんな景色が広がります。
参加者一同ニッコニコです。
気持ちよく半周もしたら河口湖に向かって一般道に入ります。国道138号を富士急ハイランド方向へ。道はおおむね下りなので気持ちよく走れます。林の中を抜けていく長い長い一本道。湖とはまた趣が違う景色です。
ほんとに気持ち良い。それしか言葉がでてこない。
下り基調なのもあって、ウォーミングアップが終わったかな?くらいの距離で富士急ハイランドが見えてきました。ということは間も無く河口湖。近いなあ。
しかし、行きたかったのは林道なので通り過ぎてしまった模様。ちょっと戻って、富士北麓公園を目指します。左折の目印は浅間神社でしたね。
ゆるい坂が続きます。初心者が登れないほどの斜面ではありません。地道にクランクをまわせば大丈夫。
県道707号が富士スバルライン。こちらが富士ヒルのコースになります。今回走ったのは隣にある県道701号。もともとの富士登山ルートですよね。中の茶屋まで登り、ここから林道滝沢線と富士登山道・吉田口ルートとなります。
ここまでは坂が嫌いな人でも登れないことはない斜面でした。林の中をまっすぐに続く道。なかなかいい道ですね。でも、途中から雨がポツリポツリ。ヒルクライム区間は各自のペースで登っていたので、茶屋で合流している間に本降り。仕方ないので中の茶屋から先はあきらめて、ホテルに戻ることにします。
138号を戻る途中に富士山レーダーを発見。かつては富士山頂にあったものがこんなところに。天気がよければ寄って行きたいところだけれど先を急ぎます。
しばらくすると雨降りが落ち着いて晴れ間が覗いてきたので、途中で左折し忍野八海を目指します。
忍野八海には海外からの観光客がたくさん。そんなに人気なの?中国の人なら九寨溝の方がすごいんじゃないの?なんで?と思いつつも自転車を押しながら散策。昔来た頃はこじんまりした観光地のイメージがあったんですが、今じゃお祭り会場かってくらいになっていますね。ちょっとびっくり。
せっかく湧水が綺麗なところなのでお蕎麦を食べることにしました。
味はどうかなあ。木曽で食べたお蕎麦と比べちゃうと数段落ちるかな。そば粉の味がだいぶないので物足りない。ちょっとこんにゃく寄りの食感な気がするな。
お蕎麦を食べたら、ふたたびエクシブ山中湖を目指して走ります。
忍野八海付近ではバッチリ晴れていたんだけれど、走り始めたらふたたび強めの通り雨。雨が降れば雨やどりしながら進みます。5分も待てば雨雲は抜けるのでそれほどのロスはなし。
しばらくすると山中湖に到着。
山中湖を往路と同じく反時計回りで進み山中湖一周を達成しました。残り半分はサイクリングロードとして整備されていなくて一般道を走るようになっていました。一般道でも問題ないけれどこれから整備するのかな?
今回の一番の難所はエクシブの玄関に行くまでの登り。かなりの激坂でした。
振り返ってみれば、富士山ロングライドの60kmコースと同じくらいの走行距離となりました。エイドステーションはなかったけれど、楽しんで走れたと思います。
台風
エクシブ山中湖に到着するといよいよ本降りになりました。
汗を流すために露天風呂を予約。60分ほど貸切状態でのんびりお湯に浸かります。あそこの坂がよかっただの、こんなパーツが欲しいだの自転車談義をしながら温泉を楽しみました。
入浴後は食事。今回は中華のコースを選択。北京ダックやちまきといったポピュラーな料理を含むコースでしたが、おかわりまでできたので大満足。そして紹興酒を飲み過ぎました。
紹興酒を浴びるように飲んだ後はビリヤードで対戦。ハイテンションな状態で対戦したら、部屋飲みに移行。やっぱり自転車談義で夜は更けていきました。
夜中になるとさすがに雨も風も激しくなってきましたが、山中湖はそれほどひどいことにはなっていなかったかな。都心は大変だったようですが。
翌朝、早帰り組は4時出発。遅帰りは10時過ぎまで待機してから出発。
しかし、帰着時間は30分ほどしか変わらずでした。
早帰り組は東名を選択しましたが、青葉インターから先の通行止めにはまってしまいほとんど進まず。遅帰り組は中央道経由で八王子からは一般道。やっぱり台風の影響って大きいですね。幸い大きな問題もなく帰宅しました。
次回の富士山ロングライドはどうなるかな?